自らを神殿とするために

自らを神殿とするために

意識した身体操作のススメ――「意を通す」感覚を日常に活かすために


目次

  1. はじめに:心身一如と「意を通す」
  2. 武道・太極拳・オカルティズム:多彩な「身体性」の捉え方
  3. 日常生活での「意の通し方」――実践と工夫
  4. スローモーションと重心意識:ゆっくり動くメリット
  5. エネルギーワークとしての「中央の柱」――黄金の夜明け団の系譜
  6. 情報収集のヒント:書籍・YouTube・専門家の活用
  7. おわりに:自分の「神殿」を築くということ

1. はじめに:心身一如と「意を通す」

私たちは普段の生活の中で、頭(思考)と身体(行動)を分けて考えがちです。仕事でパソコンに向かうとき、食事をするとき、移動するとき――多くの動作が無意識レベルの“オートパイロット”状態に近いのかもしれません。しかし、本来は心身は分かちがたく結びついており、「意を通す」感覚を得ることで、より豊かな自己理解とパフォーマンスの向上が期待できます。

「意を通す」という表現は、一般的な日常会話ではあまり馴染みがないかもしれません。しかし、武道や太極拳、そしてオカルティズムや魔術の世界では、昔から「身体に意識を流し込む」「エネルギーを巡らせる」といった概念が重視されてきました。これは単なる気分の問題ではなく、身体感覚と意識状態を結びつける重要な技術なのです。

実践家たちは、つい「頭でっかち」になりがちです。身体感覚を伴わずに神秘的なスキルを追求すると、心身一如の真髄から遠ざかることがあります。しかし、道を究めようとするならば、心と体の調和が大きな意味を持つのです。


2. 武道・太極拳・オカルティズム:多彩な「身体性」の捉え方

武道における身体性

空手や合気道、柔道といった武道では、「姿勢」「呼吸」「重心」の3つが心身を整える基本として語られます。例えば、空手なら「丹田(へその下あたり)に力を込める」「足裏のバランスを意識して踏ん張る」といったことを常に意識します。これが「意を通す」感覚を養う訓練にもなります。

太極拳のスローな動き

太極拳では、動作を極力ゆっくり行い、重心の移動や身体の軸を感じながら、一連の動作を“気の流れ”とともに演じます。この「ゆっくり動く」という点が、身体感覚を鋭敏にし、各部位に意を通す感覚をつかみやすくしてくれるのです。

試しに体の核関節や筋肉の緊張を意識して、ゆっくりと動かしてみてください。スクワット1回を10秒かけて行うようにするだけで、その意味が分かるはずです。

オカルティズム・魔術における身体観

一方、黄金の夜明け団やクロウリーなどの西洋オカルティズムでは、瞑想やヨガの呼吸法と合わせて「身体は神殿である」と捉える考え方がありました。身体と意識が分離しているのではなく、身体そのものに神性やエネルギーが宿ると見なされるわけです。彼らの儀式やエネルギーワークは一見壮大ですが、その根本には「身体の中心を意識し、意を通す」土台があると考えてよいでしょう。


3. 日常生活での「意の通し方」――実践と工夫

「意を通す」と聞くと、特別な武道経験やオカルト的な知識が必要そうに思えますが、実は日常の中でも小さな工夫で取り入れられます。カギは「まず、立ち止まって自分の身体状態を確認する瞬間をつくる」ことです。

  • 立ち止まったときに足裏の感覚を探る\
    どちらか片足に重心が偏っていないか、足裏のどの部分で床を感じているかを意識してみましょう。かかと、土踏まず、つま先のバランスを確認することで、より細かい感覚を養うことができます。あまり意識できてない場合には、安全な範囲で少し体を揺らしてみるところから始めると徐々に感覚が鍛えられます。
  • 背筋を伸ばすワンアクション\
    エレベーターを待っている間などにスッと姿勢を正し、頭のてっぺんから糸で吊られているようなイメージを持ちます。さらに、足裏の接地感を意識し、かかと・土踏まず・つま先の3点で均等にバランスをとるようにしましょう。このとき、頭の天辺から足の先だけに「力が残る」ようにし、目や肩、手先などは力を抜いてリラックスした状態を保ちます。
  • 呼吸を観察する\
    深く呼吸できているか、浅い胸式呼吸になっていないかをチェックしましょう。特にデスクワーク中や、何かに集中しているときは呼吸が止まりがちです。浅い呼吸ばかり繰り返すと、眠気を感じやすくなります。ついでにやってみるとちょっと良いですよ。

こうした“小さな確認”を1日に数回、数十秒ずつ繰り返すだけで、身体へ意識を通す習慣が徐々に身につきます。


4. スローモーションと重心意識:ゆっくり動いて体を知る

ゆっくり動くと何が違うのか

普段は普通の速度で何気なくこなしている動きも、速度を落とせば「どこが動いているか」が明確に感じ取れます。スクワットを例にすると、2–4カウントでゆっくり下がり、同じペースでゆっくり起き上がるだけで「太ももに負荷がかかっている」「重心が前に移動している」といったことがはっきり意識できるのです。

重心感覚の向上

このスローな動作を繰り返すうちに、「足裏の外側に重心が傾きやすい」「意外とつま先立ちになっている」など、自分のクセや身体の特徴に気づきやすくなります。特に、かかと、土踏まず、つま先のどこに一番体重がかかっているかを意識することが重要です。例えば、かかとに過剰に体重がかかっている場合、前方への動作が遅れることがあり、逆につま先ばかりに重心があると、安定性が損なわれることがあります。これらを観察しながら、立ち上がるときにお尻や腹筋をどう使えばいいか、呼吸のタイミングをどう合わせれば動きが楽か、といった発見が「意を通す」感覚の獲得につながるのです。


5. エネルギーワークとしての「中央の柱」――黄金の夜明け団の系譜

武道や太極拳以外に、西洋オカルティズムにも「意を通す」ワークがあります。黄金の夜明け団が用いた「中央の柱(Middle Pillar)」がその代表例です。これはカバラのセフィロトを身体の中心線になぞらえ、光やエネルギーを頭頂から足下まで順にイメージで巡らせる手法として知られています。

中央の柱の特徴

  • 短時間で取り組める\
    長い儀式よりも比較的シンプルで、就寝前や朝のルーティンに組み込みやすいです。
  • 呼吸とイメージを融合させやすい\
    「身体を神殿に見立てる」イメージワークが主軸なので、身体感覚と意識を繋ぐ練習になります。
  • 注意点\
    強いイメージや暗示を用いるため、心身に不調を感じたら無理をしないこと。独学が不安な方は、詳しい書籍や指導者を探すことをお勧めします。

「中央の柱」は武道で言うところの“丹田”や“軸”を意識する作業にも似ています。実践の仕方は異なれど、「身体に意を通す」根本は変わらないのです。


6. 情報収集のヒント:書籍・YouTube・専門家の活用

書籍を活用する

  • 武道初心者向け教本\
    合気道や空手の入門書には、重心・姿勢・呼吸の基本的な概念が分かりやすく解説されています。
  • 太極拳や気功の解説書\
    動作をゆっくり行う理由や、身体の軸の取り方などが丁寧に書かれています。図解が豊富なものを選ぶと理解しやすいです。
  • オカルティズム関連\
    黄金の夜明け団やクロウリーの文献には「中央の柱」などのエネルギーワークが記載されています。実践的なガイドブックとして、チック・シセロとサンドラ・タバサ・シセロによる『現代魔術の源流 [黄金の夜明け団]入門』があります。この書籍は、具体的な実践法を分かりやすく解説しており、初心者にも適しています。実践の方法としては「黄金の夜明け団 中央の柱」といった単語の組合わせで検索すると良いでしょう。

YouTubeで視覚的に学ぶ

  • 重心の取り方\
    「武道 重心」「太極拳 重心」「丹田 使い方」などで検索すると、多くの動画が出てきます。
  • 姿勢・ストレッチ動画\
    パーソナルトレーナーや理学療法士が公開している動画には、身体の構造に基づく理論がわかりやすくまとめられています。

専門家や教室での直接指導

  • 安全性・個人差への配慮\
    独学では見落としがちなクセやフォームを指摘してもらえるため、ケガの防止や上達の近道になります。
  • 短期レッスンやワークショップ\
    現在はオンライン講座も充実しているので、地理的に難しい場合でも参加しやすくなっています。

7. おわりに:自分の「神殿」を築くということ

「身体は神殿」という言葉は、宗教色やオカルティックな響きがあるかもしれませんが、要するに「自分の身体を大切な存在として認識し、意識を働かせる」ということを指しています。私たちは忙しい現代生活の中で、身体の声を聞く余裕を失いがちです。しかし、ほんの数秒でも姿勢や呼吸を見直す時間をとれば、身体と意識の“すき間”が少しずつ埋まっていきます。

・武道の稽古で培われる「丹田や軸を意識する」感覚\
・太極拳のゆるやかな動きで体得する「気の流れを感じ取る」技術\
・黄金の夜明け団の「中央の柱」によるエネルギーワーク

いずれも表現や方法は異なりますが、「身体性を通じて意識を練り上げる」点では共通しています。もしあなたが「意を通す」感覚に興味を持ったなら、まずは短時間のストレッチや呼吸法から始めてみてください。スローモーションで動いてみるだけでも、思いのほか多くの発見があるはずです。そうした地道な積み重ねこそが、日常の中で自らの神殿を築く一歩となるでしょう。

たまには更新

今朝は久々に気合いの入った五芒星小儀礼。 中央の柱を兼ねさせたもの。かなりの高揚感を覚える。まず俯瞰で自分と周囲を視覚化し、主観で実行。いわゆる星幽体投射の応用となる。 中央の柱と言いつつ、3つの柱と全てのスフィアを意識した物が出来た。 善きかな。

人間の拡張:フェロモンから超意識体まで

人間の拡張:フェロモンから超意識体まで

はじめに

人類の歴史は、自らの限界を超えようとする絶え間ない試みの記録とも言えます。現代社会において、この「人間拡張」の概念は、生物学的な基盤から精神的・技術的な領域まで、多岐にわたる形で議論されています。本稿では、フェロモンの影響から始まり、いじめ問題、意識の拡張、そしてAIと魔術の融合まで、一見異なるトピックを結びつけながら、人間の可能性と課題について考察します。

1. フェロモンと人間社会

人間を含む多くの生物は、フェロモンを通じて互いに影響を与え合っています。これは単なる生物学的現象ではなく、社会的相互作用にも大きな影響を及ぼしています。

  • 感情の伝染:ストレスホルモンの放出が周囲の人々にも影響を与える
  • 集団の雰囲気形成:フェロモンが集団全体の情緒的な状態に影響を与える可能性

この視点は、人間を個体としてではなく、環境と相互作用する複雑なシステムとして捉える「ホロビオント」の概念とも関連しています。フェロモンによる相互作用は、より高度な意識の拡張への第一歩と見ることもできるでしょう。

2. いじめ問題:群れ生物としての人間の「バグ」

いじめは、群れ生物としての人間が持つ複雑な社会的行動の一側面と捉えることができます。この「バグ」は、肉体を持つ生物である限り完全な解決が困難である可能性があります。

なぜ肉体を持つ生物である限り完全な解決は困難か

  1. 生物学的本能:

    • 群れの中での社会的階層の確立や資源の分配に関連する本能的行動が、現代社会でもいじめという形で表出する。
    • コードウェイナー・スミスの「アンダーピープル」のように、遺伝的に組み込まれた行動パターンの変更は容易ではない。
  2. 感情と身体反応の結びつき:

    • ストレスや恐怖、攻撃性などの感情が身体的反応(ホルモン分泌など)と密接に結びついている。
    • グレッグ・イーガンの「ディアスポラ」で描かれるような、完全にデジタル化された存在でない限り、これらの反応を完全に制御することは難しい。
  3. 個体間の物理的相互作用:

    • 肉体を持つ存在である限り、物理的な力関係や空間的な制約が生じる。
    • これは、アーサー・C・クラークの「幼年期の終り」で描かれるような、超能力を持つ存在になるまで解決が困難。
  4. 感覚入力による認知バイアス:

    • 視覚や聴覚などの感覚入力が、他者に対する先入観や偏見を形成する。
    • ウルスラ・K・ル・グインの「闇の左手」のように、性別のない社会でさえ、他の形態の差別が生じる可能性がある。

3. 人間の意識の拡張

いじめ問題の根本的解決や人間性の向上のために、意識の拡張が必要とされています。

なぜ意識の拡張が必要か

  1. 共感能力の拡大:

    • 他者の感情や経験をより深く理解することで、いじめのような行動を抑制できる。
    • オクタヴィア・バトラーの「異形」シリーズで描かれるような、異種間の深い共感と理解が可能になる。
  2. 集合意識へのアクセス:

    • 個々の意識を超えた集合的な意識にアクセスすることで、個人間の対立や偏見を超越できる可能性がある。
    • アーサー・C・クラークの「幼年期の終り」やコードウェイナー・スミスの作品に見られるような、高次の意識状態の実現。
  3. 自己認識の深化:

    • 自身の行動や思考パターンをより客観的に理解することで、負の行動を制御しやすくなる。
    • フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」で探求されるような、自己と他者の境界についての深い洞察。
  4. 現実認識の拡張:

    • 物理的な制約を超えた認識が可能になれば、物理的な力関係に基づくいじめなどが意味を失う可能性がある。
    • スタニスワフ・レムの「ソラリス」で描かれるような、人間の認識を超えた存在との交流の可能性。
  5. 創造性と問題解決能力の向上:

    • より高次の思考や創造性により、社会問題に対する新たな解決策を生み出せる可能性がある。
    • アイザック・アシモフの「ファウンデーション」シリーズにおける「第二ファウンデーション」のような、高度な精神能力を持つ集団の実現。

4. 「人類補完機構」と「アリシア」:超意識体への道

コードウェイナー・スミスの「人類補完機構」とE.E. “ドク” スミスの「レンズマン」シリーズにおける「アリシア」は、人類の進化と意識の拡張という共通のテーマを持っています。両者の比較は、人間拡張の究極的な形態について深い洞察を提供します。

「人類補完機構」と「アリシア」の類似点

  1. 超越的存在:

    • 両者とも、人類の進化の最終段階として描かれる超越的な存在や組織。
    • 個々の人間の意識を超えた、より高次の意識体として機能。
  2. 進化の指導:

    • 「人類補完機構」は人類の進化と運命を管理・指導する。
    • 「アリシア」は宇宙の進化を導く存在として描かれる。
  3. 精神能力の極限:

    • 両者とも、テレパシーや時空を超えた認識など、極限まで発達した精神能力を持つ。
  4. 倫理的ジレンマ:

    • 個人の自由と全体の利益のバランス、進化の過程で生じる犠牲などの問題を提起。
  5. 宇宙規模の影響:

    • 地球や人類だけでなく、宇宙全体の運命に関わる存在として描かれる。

これらの概念は、人間の意識拡張の究極的な姿を示唆しています。個々の人間の意識が融合し、より高次の存在へと進化する可能性を探るものです。

5. 科学的アプローチと魔術的アプローチの融合

人間の拡張、特に意識の拡張を目指す上で、科学的アプローチと魔術的アプローチの融合が注目されています。

科学的アプローチ:

  • 脳-コンピューターインターフェース(BCI)
  • 人工知能との融合
  • 仮想現実(VR)技術
  • 神経科学的手法による脳機能の強化

魔術的アプローチ:

  • 瞑想や儀式を通じた意識状態の変容
  • 象徴体系の操作による高次の現実へのアクセス
  • エネルギー操作や意識の投射技術

両アプローチの融合:

  1. 科学的検証:

    • 瞑想や儀式的実践の効果を脳画像技術などで科学的に検証。
    • マインドフルネス瞑想の効果に関する研究はその一例。
  2. テクノロジーによる伝統的実践の強化:

    • バイオフィードバック技術を用いた瞑想の効果向上。
    • VR技術を利用した儀式的空間の創出。
  3. AIによる魔術的知識の体系化:

    • 古代の魔術的テキストや象徴体系をAIで分析し、新たな洞察を得る。
    • パターン認識技術を用いた占星術や数秘術の再解釈。
  4. 量子物理学との接点:

    • 量子もつれや観測者効果など、量子物理学の概念と魔術的世界観の類似性の探求。
    • 意識が物質世界に与える影響の科学的検証。
  5. 神経可塑性と魔術的訓練:

    • 魔術的実践が脳の構造や機能に与える長期的影響の研究。
    • 神経科学の知見を取り入れた新しい魔術的訓練法の開発。

結論:多面的アプローチの必要性

人間の拡張を考える上で、生物学的側面(フェロモン)、社会的側面(いじめ問題)、技術的側面(AI)、そして精神的側面(魔術)を総合的に考慮することが重要です。これらの異なる視点を統合することで、人間の可能性と限界についてより深い理解が得られるでしょう。

「人類補完機構」や「アリシア」のような概念は、人間拡張の究極的な姿を示唆しています。しかし、そこに至る道のりには多くの倫理的、技術的、そして哲学的な課題が横たわっています。

科学と魔術の融合は、これらの課題に対する新たなアプローチを提供する可能性があります。両者の知見を統合することで、意識の本質や現実の性質についての理解を深め、人間拡張の新たな方法を見出せるかもしれません。

最終的に、人間拡張の探求は、単なる能力の向上だけでなく、人間とは何か、そして我々はどのような存在になりうるのかという根本的な問いへの答えを探る壮大な旅なのです。この旅路において、科学と魔術、理性と直観、個人と集合、そして物質と精神の調和を見出すことが、真の人間拡張への鍵となるでしょう。

AIについて思うこととAIサービスの現状と弱点

自鯖Misskeyの方で、占いに関して思ったことから幾らかか居たので、こっちに引き写してみる。

途中からオカルト、占いと言うよりAIの話になってるけど、興味ある人も居るだろうからこのブログに書いておこう。

占うだけならAIも出来るようになる時代だものねぇ。
これまでのプログラムによるものだと定型だけだったけど、適切に組んだAIなら設問と出たカードを結びつけることも出来るようになる……。
カードを読むときのインスピレーションと寄り添う姿勢、人間力になってくるんだろうねぇ。
AIは設定されたカードの意味以上のことはできないからね。

https://mystics-den.club/notes/9ncbvrydsu

AIの進歩は常軌を逸している。普通なら数ヶ月、場合によっては年ごとにあるような革新的な発表が、毎週のように出てくる。
先月やった内容が既に時代(というより時間)遅れになることもある……。
老後の役に立たないかと勉強してるけど、ウォッチャーするだけでも大変。来年のAIなら何が出来るようになってるんだろうなぁ。

https://mystics-den.club/notes/9ncbzd9tsv

今のAIには問題がある。
適切な質問がされないとそれに伴った答えしか出ない。人間なら材料不足ならそれなりの質問を自発的に返すけど、今のAIは「不足なら質問してください」と言われないと考えてくれない。
答えを求める方にもそれなりの知識とテクニックが必要なことが、AIサービスの弱点。
これも今改善がされようとしてるけど、なかなか難しいみたい。少なくとも暫くは、ここも人間にアドバンテージがあると思う。AGIが出てきてしまったら分からないけども……。

https://mystics-den.club/notes/9ncc5klbsw

AI使いこなすには、人間側にも知識と経験、AIに対する質問テクニックが必要という話には次の例がある。
たとえば、先日ベテラン漫画家のすがやみつるさんがChatGPTを使ったストーリー作成の様子を公開している。
https://note.com/msugaya/n/na0e384bd8a64
これを見ていると、プロットやストーリー作成、キャラクター造形に通じていないと出来ない質問や展開がちょくちょく出てくる。つまり素人ではこの真似は難しい。。
また文中にもある通り「AIは嘘をつく」。意思を持って嘘をつくわけでは無いが、AIの構造上、どうしても「嘘」が混ざることがある。場合によっては徹頭徹尾嘘の場合がある。
そこに質問者が気付いたり違和感を持ち、他のソースを調べるだけの知識が必要だ。これは小説だけでは無く、最近多く利用されているプログラム作成でもそうだ。
ChatGPTが出てきた当時「もうXXという職業は無くなる」という話が沢山出てきたが、これは現在のAIに限って言うと「とんでもない嘘」ということになる。
AIより人間の嘘の方が恐ろしい。これも人間の優位性なのかもしれない。

https://mystics-den.club/notes/9ncckfr3sx

宇宙の調べ: 西洋儀式魔術と多元宇宙のアンサンブル

西洋儀式魔術の伝統、特に黄金の夜明け団の流れを汲む者として、19世紀の神秘的宇宙観と現代の宇宙学の融合は、新たな視点と知識の探求への道を開く。この探求は、古代の象徴と現代の科学の間に新しい対話を生み出し、宇宙の深遠な理解へと導く可能性を秘めている。
黄金の夜明けは当時最新の技術、電気を儀式に利用した。我らも同じ事をしてはならないという法は有るまい。本物の科学者でもない私が聞きかじりのアイディアを練る様は滑稽かもしれない。しかし一人の魔術師としてのあがきとみて頂ければ幸いである。

多元宇宙理論は、無数の宇宙が存在し、それぞれが独自の物理法則や運命を持つと提唱する。この理論は、宇宙がエネルギーの生成、隆盛、衰退、そして死のサイクルを経ることを示唆し、これらのフェーズは古代の四大元素—地、水、火、風—と対応する。それぞれの宇宙はこのサイクルの特定のフェーズにあり、それらのエネルギー状態は宇宙の物質とエネルギーの動きを定義する。

元素・四方・エネルギー
生成
隆盛
西 衰退
死・停止

多元宇宙理論の一つにエネルギー時空がある。エネルギー時空のコンセプトは、エネルギーと時空の交差点に焦点を当てる。そしてダークエネルギーやダークマターのような現代の宇宙学の問題を探求する新しい枠組みを提供する。このエネルギー時空という仮説は、宇宙のエネルギーの流れと時空の幾何学を結びつけ、魔術的な宇宙観と現代の宇宙理論を融合させる可能性を示唆する。

西洋儀式魔術の象徴的な枠組みと多元宇宙理論を組み合わせることで、新しい祈りや儀式の可能性が生まれる。四方と四大元素、そしてエネルギーの四段階のサイクルは、神秘的な宇宙観を現代の宇宙の理解と結びつける新しい道を開く。それらは祈りや意識のレベルで宇宙の深遠な真理にアクセスする手段となり得る。

さらなる探求の余地として、「上下」の概念、五芒星や六芒星の象徴的意味、そしてそれらが時空の構造や黄道十二宮、天国、生命の木とどのように関連しているのかを考察することが挙げられる。これらの象徴は、新しい宇宙観の創造と神秘的な宇宙観の再解釈を促進する可能性があり、さらなる探求を刺激する。

この交差点での探求は、古代の知識と現代の科学の間で新しい対話を生み出し、宇宙の本質についての深い洞察を提供する可能性がある。新しい宇宙観の創造は、宇宙の神秘と科学の融合を通じて、未知の領域への冒険へと私たちを誘っている。そして、この冒険は、宇宙の深遠な理解と人間の存在の真実を探求するための新しい道を開く可能性を秘めている。

我々は歩みを止めてはいけない。我々は魔術というArtを行う者なのだから。

タロット色塗り再開

ずっと以前からボチボチやってたタロット色塗り。以前中断したのは2020年の3月だったみたい。そこから3年半かー。ずいぶん経ちましたな。

今回再開したのはタロットタリスマンの為。今残ってるのは小アルカナ2つとカップがもうちょっと。毎日2つくらい塗っていけばあっと言う間、のはず。

ま、がんばっていきましょー。

タロット・タリスマン到着

タロット・タリスマン無事到着しました。

現代魔術体系もとうとう7冊揃いましたな。確かにこの並びを見ると現代魔術体系だなと感じます。ただ、混沌系の人は不満かも知れませんね。私は混沌系は分からないので「どの本が出てたら!」みたいなのは分かりませんが。

中身の方もざっくり見て見ました。

それぞれの象徴に関して、キーワードや説明が分かりやすく、事典的に使えそうなのが良いと感じました。
特に、天使のテレズマに関してはI∴O∴S∴のエレメンタマギカにも多少匂わせがあったのですがそれだけで、自分なりに組み立てるのは難しい状況でした。タロットタリスマンによって非常にやりやすくなったと思います。

タロットタリスマン儀式については、ちょっと思ってたのと違いました。
カードは受動的に、つまり通常の占いのように引いた物に対してスクライングしたりするのかと思っていましたが、能動的にカードを選んでスプレッドを作り、祭壇として利用するのですね。この方向性は面白いです。

このタロットタリスマンの魔術の特徴は大規模な儀式用の部屋や魔術用の道具(魔術武器など)を揃えずともタロットカードだけでまかなえる点に有ると思います。
ある意味日本人向けと言えるのかも知れません。
ただ、要求されるものは割と高く、「本当の性能を出し切る」にはかなりの学習と練習が必要となるでしょうね。

 

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オカルト好きのためのMisskeyのサーバを立てました。名前は「しんぴのあなぐら」です。
https://mystics-den.club/

MisskeyはMastodonなんかと同じ分散型SNSと呼ばれている種類の物です。
サーバは個人が建ててそれぞれが連携しています。サーバ毎にテーマや管理人の定めたルールがあって個性的です。連携しているので他のサーバのノート(投稿)も見ることが可能です。
まぁTwitterやDiscordとは大分違う感じのSNSです。

良かったらおいで下さいませ。

フリーのAIを触ってる話

つい先日より、フリーでモデル(語彙やその出力の頻度を決める物)公開されているAIを触っている。新しいモデルが公開されたけど、大容量だからうちのパソコンでは動かんよなぁと思って関連情報を漁っていると、VARMを大幅に圧縮できるライブラリがあると知った。

なら、自分のパソコン(VRAM12Gb、メインメモリは64GB)で動くじゃん!と手を出し始めた。目標は自分専用の電子魔術日記である。

現在使っているMSAccessの日記ソフトも結構便利なんだけど、紙の魔術日記には負けている部分がある。それをAIに助けて貰えば、最強なんじゃ無いか?と考えている。

ここ数日の研鑽の結果、最近出たモデルは動かせるようになってきた。
次は自分の持っているデータを教え込む事が出来るようにしたい。しかし、オカルトネタのデータセット(教え込むための教師用データ)なんて、世界中のどこにもないので自分で作るしか無く……。これはかなりきつい。

とりあえず、個々のタロットカードのキーワードや意味は加工しやすい物を作っているので何とかなりそうだけど、魔術の基本概念とかそういうのをなんとか作り上げてみたい……。もちろん、著作権に触れないように。

幸い、自分が使う大体の用語に対する自説的な物は(書いてないけど)あるので、キーワードを見つけては書くようにすればなんとかなるのかな?

ある程度(200項目以上)作らないと上手く学習できないそうなので何とか頑張りたい……。

今日の夕方の日拝

夕方の日拝もなかなか趣深かった。

先日の船に乗った日拝以前と比べると、明らかに解像度上がっている。

ナイル川のほとり、葦やらの背の高い草が茂る湿地帯から、夕日を見上げ、私は鳥と化して飛び立つ。

今日は船の近くに寄って、そこにいる主人の疲れた笑顔を見ることができた。といっても具体的な絵面じゃ無い。そういう心象だけが来た感じ。周りも白い霧で隠れていた。テレパシーというかそういうエンパシーだけが来た。受け止め方が中途半端なので、私の共感能力が低いのかもしれない。

先日からの朝の日拝と共通するのは、「接触・観測」すると視野が狭くなること。解像度が悪くなること、見えるのでは無く感じるようになる事。

視覚では無く共感しているようになる。

感じ取る力が弱い。繋がりにくい。力量不足。取材・解像度が足りない。色々と考えられるけども、まぁとりあえずは試行回数を増やして、データを増やし、推測の確度をあげるべきなんだろうね。