蒼く黒い空よ

磨り硝子のように
揺らめく陽よ
その熱量だけは
どうか留めておくれ

モザイク画のように
揺らめく雲よ
自由に空を
どうか駆けておくれ

案山子のように
立ち尽くす吾よ
雲雀のように
歌謡いたまえ

どこまでも蒼く黒い空
綿のように白く対流する湯のように揺らめく雲
そのどちらをも
輝ける熱量で統べる
陽よ
ただ見つめるばかりの吾を照らせ
ただ立ち尽くすだけの吾を走らせたまえ

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